(2008年6月に公開した日記です。)
「学校で支障がでるようでしたら、投薬も考えましょう」
2年前、息子の就学前の発達検査(WISC)の後、
主治医の先生に言われた言葉です。
(ちなみに先生は自閉症研究の大権威で、
多数の著作があるのでご存知の方もたくさんいると思います。)
投薬…というのは、多動児にはおなじみのあのクスリです。
薬を飲むと、授業中も落ち着いて座っていられます、
不安やイライラが緩和されます、
お友達の話もよく聞けるので、トラブルを起こしにくくなります、
…ただし、薬が効いているのは4時間だけです。
たくさんの副作用と引き換えに、
大人から見た「いい子」になれるのです。
まあそこまで露骨には言われませんでしたが(^^;)
先日、自閉症の最新の研究をテーマにした講演会を聴く機会がありました。
(この講演会では自閉症児への適切な指導方法や、
親を含めた周りのサポートの大切さを説き、非常に勉強になりました)
自閉症の人は、セロトニン合成が一般人より低いそうです。
セロトニンというのは脳内の神経伝達物質の一つで、
感情をコントロールし、精神を安定させる作用があります。
一般の人もセロトニンが不足すると鬱病や精神疾患に陥る場合があります。
この講演会では、
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の服用が効果的ではないか、と
締めくくっていました。
SSRI、私も一時期服用してました。たしかルボックスでした。
妙にのどが乾き、昼でも眠くて、薬に慣れるまで頭痛がひどかったです。
それでも効き目はありましたね、「治る」ということはなかったですが。
精神治療のためのクスリは、
「一時的に気分を良くし、その間に自信をつける」
という点では効果的だと思います。
実際、不安で学校に行けなくて、
クスリを飲んでやっと通っている女の子を知ってます。
息子の通う学校の子も何人かは薬を服用しているそうです。
ブルーグリーンアルジーは、
ADHD(注意欠陥多動性障がい)の子供に効果的である、
という研究結果が出ています。
セロトニンを含む脳内物質を、
自然な形で分泌する作用があるようです。
すべての障がい児に効くのかはわかりませんが、
実際息子はクスリを飲まずに済んでいます。
異常な程の偏食もアルジーの栄養素で補えてるみたいです。
幼児のくせに頭痛持ちでしたが、いつのまにか改善されてました。
反論される方もいらっしゃるでしょうが、
私の選択は、
障がい児は病気ではなく
個性ととらえるならば、
薬を飲ませてその個性を押さえつけることは
親としてできない。
でも、本人が複雑な社会構造の中で
生きることに苦しんでいるのならば
少しでも楽になれる工夫をしてあげたい。
ということです。
(つづく)
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